EJHIB2019ー社会・人・ことばの動態性と統合ー
(同時開催 第二回南米日本語教育シンポジウム/V Encontro de Pós-Graduandos em Estudos Japoneses)
2019年9月4日-6日
サンパウロ, ジャパンハウス
参加費:無料
現在、交通手段、通信手段の発達により、空間に拘束されない生活が基本的な居住態となっています。社会・人・ことばの動態性が高まったことで、国、民族、社会、言語などについて、従来当たり前のものとして捉えていた考え方を根本から変えていく必要性に迫られています。
同時に、地球規模の移動により、こどもの教育や発達の問題、コミュニティの問題、国の言語政策の問題なども起こっています。移動や移住によって教育、福祉、コミュニティ、政治に混乱が起こり、社会的な問題となるケースが世界中で起こっています。まず、こうした状況がことばや社会に与えている変化や影響を的確に観察し記述する研究が求められています。そして、平和で社会包括的な世界へと導くための学際的な研究が求められています。
2015年8月のEHJIB2015では国際語としての日本語・日本語教育の在り方をめぐりサンパウロで会議を行いました。そこでは、日系移民、移動する子ども、移民文学など幅広いテーマで複言語・複文化時代の日本語教育について考える場となりました。今後は言語や社会を一つに焦点化・分断せず、より多様で包括的な視点で、移動によって起こる、ことば・文化・社会の動態性と統合について考える場を提供したいと考えています。
南米大陸は移民の受け入れと統合に関する長い歴史をもつ国です。特にブラジルは数多くのイタリア、ドイツ、日系等の移民を受け入れ、地球規模の往還とそれによる様々な動態性が観察されるユニークな場です。ここで社会・人・ことばの動態性と統合についての研究成果をサンパウロで共有することは、非常に創造的な機会になると予想します。
世界中の皆様のご参加をお待ちしています。
共同実行委員長 (Co-Chair)
Leiko Matsubara Morales/松原礼子モラレス (USP, Brasil/サンパウロ大学 )
松田 真希子/MATSUDA Makiko(金沢大学 Kanazawa University, Japan)
(共催 )Hosted by
サンパウロ大学(USP)
国際交流基金サンパウロ日本文化センター(FJSP)
JSPS科研費「南米日系社会における複言語話者の日本語使用特性の研究」(16H05676)
Social, linguistic and Human Mobility and Integration
by Yoshinobu Omori
EJHIB2019
★ EJHIBという名前は当初の会議名のポルトガル語版 ” Simpósio Internacional sobre Ensino-aprendizagem de Língua Japonesa como Língua de Herança, Identidade e Bilinguismo”(継承語、アイデンティティ、バイリンガルの日本語教育に関する国際シンポジウム)に由来します)